今回は重心位置合わせについて。
飛行機の重心位置というのは安定して飛ぶために最も重要な要素のひとつです。
最近は鳥人間コンテストで重心位置が悪くて墜落するような機体はあまり見かけなくなりましたが昔はよくありました。
特に人力飛行機の場合、パイロットの位置がとても大切になってきます。
なぜかというと、パイロットの重量が機体の重量の倍近くあるので重心位置にかなり支配的な影響を及ぼすから。
パイロットの乗る姿勢を少し変えただけでも重心位置が大きく変わります。
なので、僕がどうしても乗る必要があるんですね。
今回の機体は他のパイロット用にセッティングされてるので当然僕だと変わる可能性が大です。
ウチのチームでは重心位置に主翼を取り付ける方針で今までやってきています。
なので、重心が変わると主翼取り付けマウントの位置を変える必要があります。
(下の写真の真ん中ぐらいにある四角くてごつい部分の事です)
この作業がめんどくさい。
かなり頑丈に作ってるのでまず外すのが大変。
さらに取り付ける時は垂直・水平を精度良くだしてかつ壊れないようにしっかり接着する必要があります。
この部分にミスがあると致命的だし工数もかかるので本当は触りたくない部分なわけです。
結果はというと、なんとか許容範囲に収まりました、というか収めました(笑)
本当は少しずれていたのですが機体の後部にカウンターウェイトを取り付けて調整します。
本来、飛行機は1gでも軽く作りたいのでカウンターウェイトで調整というのはやりたくないです。
しかし、今のチームのマンパワーでは主翼マウント交換の方がリスクが高いという判断です。
ま、重量増加分は僕が頑張ればいいということですね(苦笑)
何はともあれ、主翼マウントの位置を変える必要が無くなったのでかなりメンバーの負担が減り、飛行の実現へ向けて大きく前進しました。
めでたし、めでたし。
posted by MakotoN at 21:00
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鳥人間コンテスト
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